カッコいい港区立郷土歴史館&白金さんぽ
目黒に行く用事があり、ついでに仕事のリサーチに白金へ行こうかなあ、そのついでにどこか立ち寄れそうなとこないかなあ…と地図を眺めていたら、白金台駅のそばに港区立郷土歴史館なるものを発見。検索してみたらカッコいい建物ではないですか!
まずは目黒で用事を済ませた後、腹ペコだったのでとんかつ定食を食べ(おいしかった!)、店を出たら向かいに氷川神社があったのでお参りする。いろいろうまくいきますように。
仕事のリサーチというのは、北里大学の東洋医学資料展示室で、広尾方面へてくてくと歩く。梅雨だってのに天気がいい。暑いぜ…。
閑静な住宅地に現れる立派なビル群が北里大学の白金キャンパス。北里大学といえば相模原と思っていたけれど、白金が発祥の地らしい。正門からいちばん奥に東洋医学総合研究所があって、その2階に東洋医学資料展示室がある。小さな展示室だけれど、漢方の歴史を知りたい人、生薬を見てみたい人には面白いかも。無料で入れます。
さて、本日のミッションは終わったので、港区立郷土歴史館を目指す。このへんはすごく坂道が多い。そして幸福の科学の施設が密集しているのね。知らんかった。観光っぽいおじさんグループが散策されていて、そういえばブラタモリで白金やってましたね。
港区立郷土歴史館は、東京大学医科学研究所附属病院の隣りだった。白金台駅からは歩いてすぐ。目黒通りからは建物の側面しか見えないのだが、正面に回り込んで眺めると迫力がある。
昭和13(1938)年、ロックフェラー財団の支援を受けて、公衆衛生院として建てられたゴシック調の建築で、国民の保健衛生に関する調査研究や普及活動が行われた、とパンフレットにある。平成14(2002)年まで使われていたという。つい最近まで現役だったのかあ。
2階のエントランスホール。建物の中央は吹き抜けになっていて、各階の両翼の端が半階分だけ下がっている。動きのあるデザインが素敵。
3階の旧院長室。当時の高級材だったベニヤ材が使われている。床は寄木細工。
旧講堂。入口から眺め、
奥の壇の前からも眺めてみた。美しいーー。
3階のコミュニケーションルームは、触れる展示になっている。クジラの骨格標本があったり、
なぜか鳥の剥製がいろいろ。フクロウの頭をそっとなでてみると、ふわりとやわらかくて気持ちよかった。
1階の旧食堂は、いまどきのオーガニック系カフェ。壁のタイルは木綿豆腐みたいな凹凸がある。
建物の見学は無料。入館者数の割にスタッフの人数が多く、あちこちで「こんにちは!」と元気よく挨拶されてやや気恥ずかしい。とはいえ、入館者数が少ないからゆっくり見られて何より。くつろげるなあ。
他にも、図書館、ミュージアムショップ、港区の変遷をプロジェクションマップで見られるガイダンスルームなどを見学。月に何回か無料のガイドツアーもあるらしい。
有料の常設展示と企画展があったので、企画展のほうを見てみた。戦後10年かつ東京オリンピックを10年後に控えた、昭和30(1955)年前後の港区の航空写真の展示。高層ビルのない赤坂見附や、台場だけが浮かぶ東京湾の風景が新鮮だった。
港区立郷土歴史館の建物は、お隣りの東京大学医科学研究所と対をなしているらしく、そっちも見てみたかったけれど、関係者以外立入禁止的な注意書きがあったので遠慮。大学のキャンパスって、勝手に入っていいものか迷うよね…。
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