サバイバル登山家/服部文祥

少し前に読んだ借りものの本。

タイトルは著者の造語で、
イワナを釣り、山菜を採りながらの
自給自足に近い山行を意味する。

まあ大変そうだけど(笑)
昔の人はこうやって山に入り、
暮らしの糧を得てきたのだろう。

 

偶然にもこの本を読んだ後、
アルパインクライマーの方に
インタビューする機会があった。
荷物を軽くし、環境に負荷をかけず、
人に頼らずに、自力で登るスタイルだ。

その方も、山の中でもできるだけ
普通の食事をしたい、と話してくれた。
アルファ米ではなく、生米を持参して炊き、
乾物をだしに料理を作っているという。

軽やかで、たくましくて
いいなあと思った。

 

それにしても
登山家には文章が上手な人が多い。

忘れられた巨人/カズオ・イシグロ

アーサー王がサクソン人を制圧して
数十年が経った“戦後”が舞台。

冒険ファンタジーの体裁をとりながら
ベースには普遍的なテーマが貫かれていて、
登場人物の心の動きがリアルに響いてくる。
記憶、愛、憎しみ、復讐…。

憎しみが憎しみを生み、終わらない戦争への
強烈なアンチテーゼでもあるのだろう。

カズオ・イシグロさんの小説は
風景や状況の描写がとても好きなので、
何日かかけて少しずつじっくり読んだ。
堪能しましたーー。