『魔女が相棒? ねぐせのヤマネ姫』作:柏葉幸子、絵:長田恵子
本ときどき映画
友人の長田画伯が装画と挿絵を描いた児童書が、読書感想画コンクールの課題図書に選ばれた。と、Facebookのご本人の投稿で知った。パチパチパチパチ(拍手)。
コンクールとは、九州・山口各県学校図書館協議会と西日本新聞社が主催する「西日本読書感想画コンクール」なるもので、公式サイトによると1957(昭和32)年から続いているとのこと。へえ〜。感想文が苦手な子にも、感想画のチョイスがあるのはいいね。
本書は、小学校五年生の女の子サヤが、夢に現れた魔女に異界へ連れて行かれ、騒動に巻き込まれながら謎解きに活躍する冒険譚である。かわいくてキリッとした表情の挿絵が、緊張感のある物語にぴったりではないですか。魔女や動物たちの挿絵のなかで、私のお気に入りはまんまるい七面鳥。本書では1カットだったけれど、シリーズ化されるらしいので、続編でもっと見たいーー。
サヤは「見た目も勉強も平均点で、友だちは少ない方」と自己分析する。でも、日常の世界では出会えない魔女と親しくなって、もうひとつの居場所ができたのはとてもうらやましい。私も子どもの頃にそういう場所がほしかったよ。
長田画伯によると、サヤは私にちょっと似ているという。そう? 質問が多いところは似ているかもね。
■『魔女が相棒? ねぐせのヤマネ姫』
柏葉幸子 作、長田恵子 絵(理論社)
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