『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ
本ときどき映画
アーサー王がサクソン人を制圧して
数十年が経った“戦後”が舞台。
冒険ファンタジーの体裁をとりながら
ベースには普遍的なテーマが貫かれていて、
登場人物の心の動きがリアルに響いてくる。
記憶、愛、憎しみ、復讐…。
憎しみが憎しみを生み、終わらない戦争への
強烈なアンチテーゼでもあるのだろう。
カズオ・イシグロさんの小説は
風景や状況の描写がとても好きなので、
何日かかけて少しずつじっくり読んだ。
堪能しましたーー。
■『忘れられた巨人』
カズオ・イシグロ 著、土屋政雄 訳(ハヤカワepi文庫)
この記事へのコメントはありません。