『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ

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本ときどき映画

アーサー王がサクソン人を制圧して
数十年が経った“戦後”が舞台。

冒険ファンタジーの体裁をとりながら
ベースには普遍的なテーマが貫かれていて、
登場人物の心の動きがリアルに響いてくる。
記憶、愛、憎しみ、復讐…。

憎しみが憎しみを生み、終わらない戦争への
強烈なアンチテーゼでもあるのだろう。

カズオ・イシグロさんの小説は
風景や状況の描写がとても好きなので、
何日かかけて少しずつじっくり読んだ。
堪能しましたーー。

 

■『忘れられた巨人』
カズオ・イシグロ 著、土屋政雄 訳(ハヤカワepi文庫)

『忘れられた巨人』書影

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さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
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