『Q健康って?』よしもとばなな
本ときどき映画
ここ数年、代替医療の記事に関わる機会が多い。
でも、私自身がおおむね健康体で
健康について深く考えてこなかったので、
どのような視点で「健康」をとらえればよいのか
いまいちつかみきれずに逡巡している。
柔軟な知性をお持ちであろう
よしもとばななさんはどう考えているのか
興味を引かれて読んでみた。
本の構成は、チネイザン、ホメオパシー、
パナシア、ロルフィング、
それぞれの第一人者へのインタビューと
ばななさんの友人のがん患者の闘病記。
全体的なメッセージは共感できるのだけれど
惜しいのはインタビューの部分で、
おそらく録音をほぼそのまま文字にしているので
読みにくいことこの上ない。
私を含めごく一般の人が「理解しづらい」分野に
せっかく切り込んでいるのだから、
丁寧に翻訳してあげればもっと伝わるのに…。
こういうやり方もあるのかな。
うーん、でも、やっぱり惜しい。
■『Q健康って?』
よしもとばなな 著(幻冬舎文庫)
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