『魔女が相棒? ねぐせのヤマネ姫』作:柏葉幸子、絵:長田恵子

本イメージ
本ときどき映画

友人の長田画伯が装画と挿絵を描いた児童書が、読書感想画コンクールの課題図書に選ばれた。と、Facebookのご本人の投稿で知った。パチパチパチパチ(拍手)。

『魔女が相棒? ねぐせのヤマネ姫』書影

 

コンクールとは、九州・山口各県学校図書館協議会と西日本新聞社が主催する「西日本読書感想画コンクール」なるもので、公式サイトによると1957(昭和32)年から続いているとのこと。へえ〜。感想文が苦手な子にも、感想画のチョイスがあるのはいいね。

本書は、小学校五年生の女の子サヤが、夢に現れた魔女に異界へ連れて行かれ、騒動に巻き込まれながら謎解きに活躍する冒険譚である。かわいくてキリッとした表情の挿絵が、緊張感のある物語にぴったりではないですか。魔女や動物たちの挿絵のなかで、私のお気に入りはまんまるい七面鳥。本書では1カットだったけれど、シリーズ化されるらしいので、続編でもっと見たいーー。

サヤは「見た目も勉強も平均点で、友だちは少ない方」と自己分析する。でも、日常の世界では出会えない魔女と親しくなって、もうひとつの居場所ができたのはとてもうらやましい。私も子どもの頃にそういう場所がほしかったよ。
長田画伯によると、サヤは私にちょっと似ているという。そう? 質問が多いところは似ているかもね。

 

■『魔女が相棒? ねぐせのヤマネ姫』
柏葉幸子 作、長田恵子 絵(理論社)

『魔女が相棒? ねぐせのヤマネ姫』書影

amazon.co.jpで見る

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
about