『コロナ後の世界』大野和基 編

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地理学・生理学(ジャレド・ダイアモンド)、理論物理学・AI研究(マックス・テグマーク)、人材論・組織論(リンダ・グラットン)、心理学(スティーブン・ピンカー)、経営・デジタルマーケティング(スコット・ギャロウェイ)、経済・国際貿易(ポール・クルーグマン)、各分野の専門家6人のインタビューがまとめられている。

『コロナ後の世界』書影

 

おおもとのインタビューは2019年11月〜12月に行われ、コロナ渦中の2020年5月〜6月に追加取材をしているそうで、タイトルそのままというよりは、「2020年以降の世界+コロナ後の世界の見通しについての速報」といった内容になっている。
それぞれの著書やインタビューですでに語られていることも少なくないし、必ずしもコロナにフォーカスしているわけではないけれど、世界的なフロントランナーである専門家の意見をまとめて読めるのは貴重だ。

個人的に大きなヒントをもらったのは、スコット・ギャロウェイ氏のGAFAに関する考察。グーグルもアップルもフェイスブックもアマゾンも、今やなくてはならない生活インフラだけれど、使うたびにどんだけ個人情報を差し上げているのかという不安も拭いきれない。GAFAとの付き合い方を考えるよい機会になった。

岩波新書と朝日新書からも類書が出ていますね。読んだ方は感想を教えてください。

 

■『コロナ後の世界』
大野和基 編(文春新書)

『コロナ後の世界』書影

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さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
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