『開店休業』吉本隆明
本ときどき映画
食べ物の本、もう一冊。
吉本隆明さんが食の思い出を綴った40編に
それぞれハルノ宵子さんが追想文を添えている。
愛にあふれていて、ときに辛辣で
父娘のかけ合いにくすっと笑える。
連載当時の時系列で並べられているため
「父」が老いていくさまはせつないけれど、
「娘」がありのままを受け入れ、
最後まで寄り添う姿には頭が下がる。
もちろん食べ物の話もおもしろい(笑)
いい本です。
■『開店休業』
吉本隆明 著、ハルノ宵子 追想・画(プレジデント社)
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