『弱いつながり 検索ワードを探す旅』東浩紀

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本ときどき映画

タイトルからはわかりにくいけれど
「旅に出よう」がテーマのエッセイ。
ただし、旅に出る目的は
「検索ワードを探す」ためだ。

『弱いつながり』書影

 

いまやあらゆる情報がネット上に存在する。
私もネット検索をしない日はない。
でも、適切な検索ワードを入力しなければ
必要な情報は得られない。

そこで著者は、旅に出て意図的に環境を変え、
いつもと違う人やモノに触れることで
新しい検索ワードに出会おう、と説く。

そして、旅先では常にネットに接続し、
そのような検索ワードに出会ったとき
すぐに調べられるようにしたい、とも。

 

いわく、「観光地ではうつむいて
スマホで検索すべし」

そう言われたら、どんどん旅に出て
どんどんその場で検索したくなるなあ。

 

著者の東浩紀さんは
チェルノブイリの観光ツアーを参考に
福島第一原発の跡地とその周辺を
観光地にする提案もしている。

『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』
『福島第一原発観光地化計画』

どちらも読みごたえがありそうーー。
そのうち読んでみよう。

 

■『弱いつながり 検索ワードを探す旅』
東浩紀 著(幻冬舎)

『弱いつながり』書影

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さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
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