『弱いつながり 検索ワードを探す旅』東浩紀
本ときどき映画
タイトルからはわかりにくいけれど
「旅に出よう」がテーマのエッセイ。
ただし、旅に出る目的は
「検索ワードを探す」ためだ。
いまやあらゆる情報がネット上に存在する。
私もネット検索をしない日はない。
でも、適切な検索ワードを入力しなければ
必要な情報は得られない。
そこで著者は、旅に出て意図的に環境を変え、
いつもと違う人やモノに触れることで
新しい検索ワードに出会おう、と説く。
そして、旅先では常にネットに接続し、
そのような検索ワードに出会ったとき
すぐに調べられるようにしたい、とも。
いわく、「観光地ではうつむいて
スマホで検索すべし」
そう言われたら、どんどん旅に出て
どんどんその場で検索したくなるなあ。
著者の東浩紀さんは
チェルノブイリの観光ツアーを参考に
福島第一原発の跡地とその周辺を
観光地にする提案もしている。
『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』
『福島第一原発観光地化計画』
どちらも読みごたえがありそうーー。
そのうち読んでみよう。
■『弱いつながり 検索ワードを探す旅』
東浩紀 著(幻冬舎)
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