『美しい子ども』松家仁之 編
本ときどき映画
ジュンパ・ラヒリやアリス・マンロー。
さまざまな背景を持つ
現代の小説家11人の
短編を集めたアンソロジー。
知らない場所の、知らない境遇の人たちの
生きざまと心を覗き見るようで、
短編っておもしろいなあ、とつくづく思う。
日常の風景を切り取った話が多いなか、
本書のタイトルになっている
ディミトリ・フェルフルストの「美しい子ども」、
ネイサン・イングランダーの
「若い寡婦たちには果物をただで」など
心に突き刺さる衝撃の物語もある。
短編のつづきのような
編者のあとがきもよかった。
■『美しい子ども』
松家仁之 編(新潮クレスト・ブックス)
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