ポーラ美術館「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ」展
国内旅行
9月のよく晴れた土曜日、
ポーラ美術館のご招待で
「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ
ー境界線への視線ー」展を観に行った。
ポーラ美術館は箱根の仙石原にある。
直行するなら箱根湯本からではなく
御殿場から行くのが早い。
新宿バスタから2時間ぐらい。
雑木林に囲まれたガラス張りの建物は
柔らかい光がたっぷり入って気持ちがいい。
あまり時間がなくて
学芸員さんの説明を聞きながら
かけ足でまわったのだけれど、
とても興味深い企画展だった。
約100年前、城壁都市だったパリは
人口が急激に増えたことで
城壁の外へ拡張していった。
ルソー、フジタ、アジェの3人は
その境界線の風景を切り取っている。
城壁は物理的な境界線だけでなく
19世紀と20世紀、
富める者と貧しい者、
都市と自然、
外側から内面への人の目線の変化、
といった境界線も意味しているという。
階級社会のヨーロッパにおける
城壁の内側と外側の感覚は
日本人にはなかなか想像しにくい。
京都の洛中と洛外みたいなもの?
(ちょっと違うか…)
展覧会には関係ないけれど
TVドラマの『ダウントン・アビー』を
最初から観ている最中で、
これも20世紀初頭のイギリス貴族の
まさに“境界線”の物語。
この時代をもっと知りたくなった。
「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ」展は
2017年3月3日(金)まで。
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