松浦武四郎展@静嘉堂文庫美術館
東京散歩
江戸時代末期に幾度も蝦夷へ渡り、
アイヌの貴重な記録を残し、
「北海道」の名付け親でもある
松浦武四郎の生誕200年記念展へ。
会場の静嘉堂文庫美術館は
世田谷・岡本の民家園の隣。
門をくぐって小川を渡り、
坂道を上っていくと
高台に2つの建物が立っている。
右が静嘉堂文庫、左が美術館。
伊勢出身の松浦武四郎は
旅行家で冒険家、つまり放浪癖があり、
かつ記録魔でコレクターだった。
展示品のほとんどは
武四郎が収集した古物。
古墳時代の鈴やら鎌倉時代の仏像やらが
詳しい説明書きとともに
几帳面に整理されている。
そして、それらの収集品に囲まれた
自身の涅槃図も展示されていた。
(河鍋暁斎作、複製)
大好きな古物に囲まれたオレの涅槃図…
うーん、やっぱり変わっているなあ。
個人的に見ごたえがあったのは、
伊能忠敬に測量を教わって作った
びっしりと地名が書かれた北海道の地図と
縄文時代や古墳時代の
めのうや水晶で作られた首飾り。
首飾りはお気に入りだったらしく、
肖像写真では首に巻いている。
(涅槃図でも首に巻いていた。)
松浦武四郎の偉大な変人ぶりを
たっぷりと堪能しました。
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