『里海資本論』井上恭介 NHK「里海」取材班

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本ときどき映画

魚を食べるのは大好きだし、
漁業に携わる人に取材する機会も
たまにあるのだけれど、
実は漁業のことってよくわからない。
(農業や林業もよくわかりませんが)

なのに、海の恵みがどうのこうのと
知った顔して原稿に書くのもなんだかなあ
と、やや気が引けていたところ
書店で見かけたので読んでみた。

『里海資本論』書影

 

あ、漁業の本ではないのですが。

汚染された瀬戸内海の再生を
時間をかけて取材して、
誠実に、丁寧に考察していて
なんだかとても感動した。

『里山資本主義』と同じように、
地方や田舎を単純に賛美するのではなく
都市の生活を否定するのでもなく、
現実に生きる人々をやさしく受け止める
ポジティブな視点が腑に落ちる感じ。

それにしても
牡蠣が海を浄化するなんてびっくり!
『風の谷のナウシカ』の腐海みたいだ。
ナウシカってすごい作品だったのね。
と再認識も。

 

■『里海資本論』
井上恭介 NHK「里海」取材班 著(角川新書)

『里海資本論』書影

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さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
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