『里海資本論』井上恭介 NHK「里海」取材班
本ときどき映画
魚を食べるのは大好きだし、
漁業に携わる人に取材する機会も
たまにあるのだけれど、
実は漁業のことってよくわからない。
(農業や林業もよくわかりませんが)
なのに、海の恵みがどうのこうのと
知った顔して原稿に書くのもなんだかなあ
と、やや気が引けていたところ
書店で見かけたので読んでみた。
あ、漁業の本ではないのですが。
汚染された瀬戸内海の再生を
時間をかけて取材して、
誠実に、丁寧に考察していて
なんだかとても感動した。
『里山資本主義』と同じように、
地方や田舎を単純に賛美するのではなく
都市の生活を否定するのでもなく、
現実に生きる人々をやさしく受け止める
ポジティブな視点が腑に落ちる感じ。
それにしても
牡蠣が海を浄化するなんてびっくり!
『風の谷のナウシカ』の腐海みたいだ。
ナウシカってすごい作品だったのね。
と再認識も。
■『里海資本論』
井上恭介 NHK「里海」取材班 著(角川新書)
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