『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邉格

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本ときどき映画

少し前に一緒にお仕事した方からの推薦本。
で、アマゾンから届いたら
あれ? これ読んだことあるじゃん。

『田舎のパン屋が見つけた 腐る経済』書影

 

2013年9月の発行時に
仕事がらみで斜め読みしていた。
でも、せっかく買ったので
もう一度読んでみたら、いろいろ思い出した。

当時、内容は面白かったんだけれど
東京育ちの著者が田舎に憧れて移住して、
都会の生活や経済のあり方を否定しているのが
田舎育ち→東京生活者の私には
なんとなく違和感があったのだ。

 

それから2年経って再読した結果は
そんな違和感が少しは薄まったけれど、
やはり田舎 vs 都会という図式は安易すぎて、
著者をはじめ多くの人が悩んでいる問題の
解決策にはならないなあと思った。

 

東京から千葉に移住してパン屋を開いた著者は
東日本大震災の後で岡山に移住し、
さらに本書を書いた後に
鳥取県の智頭町に移住したらしい。

本書では自身の考えが明確で
迷いがないように見えるけれど、
実はけっこう揺れているのかもしれない。
いやいや。それがフツーだよね。

 

■『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』
渡邉格 著(講談社)

『田舎のパン屋が見つけた 腐る経済』書影

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さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
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