沖縄戦のこと②

佐喜眞美術館から見る普天間飛行場
国内旅行

取材で沖縄入りしていた雑誌編集長Nさんが
佐喜眞美術館のことを教えてくれた。
丸木位里さん、丸木俊さんの
「沖縄戦の図」を展示しているという。

沖縄戦関連のシンポジウムと取材
そんなモードだったこともあり、
バスに乗って宜野湾まで行ってみた。

 

最寄りのバス停へ那覇から約45分の
小さくて、静かな美術館。
(右の建物が美術館、奥は館長の先祖の墓)

草間彌生展も開催されていて
ゆっくり、じっくり眺める。
草間彌生さんっていいなあ、と
たぶん初めて思った(笑)
平和を訴えるこの空間にぴったりなのだ。

 

「沖縄戦の図」はたいへんに衝撃的で、
また、若い作家さんの鮮やかな紅型も
よく見るとパラシュート部隊や
辺野古のジュゴンが描かれていて
細部まで見ごたえがある。

 

館長の佐喜眞道夫さんが
軍用地代で作品を収集し、
普天間基地内の先祖代々の土地を一部
返還してもらって設立したそうで、
屋上からは普天間基地が見える。

 

土地返還には長い年月がかかったそうだが、
この地に美術館をつくるのに
日本政府より米軍のほうが理解を示した
というエピソードが印象に残る。

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さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
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