『「食の職」新宿ベルク』迫川尚子

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本ときどき映画

おいしくて、安心して食べられる料理を
安く提供するためにはどうしたらいい?

小さな飲食店の経営者(著者)とスタッフ、
パートナーである食の職人さんたちは
とことん知恵を絞るのだ!

『「食の職」新宿ベルク』書影

 

たとえば、ソーセージ職人の話。

腕のある職人なら、よい仕事を
短時間で効率よくできるから、
原材料が値上げしていくなかでも
逆に原材料の品質を上げることができる。

結果的に、よりおいしいものがつくれ
値上げをしなくてもすむから
“実質上の値下げになる”と胸を張る。

「職人は時間だから」とは金言。
自分の腕を頼りに働いている人たちは
みな声を大にして言いたいだろう。

 

ベルクは好きな店だけれど
いつ行っても込んでいるし
タバコの煙がもうもうだしで、
しばらく足が遠のいていた。

「狭い」と「タバコ」は本書でも
二大クレームとして書かれているが、
いまは分煙になったらしい。
そのうちまた行ってみようかな。

 

■『「食の職」新宿ベルク』
迫川尚子 著(ちくま文庫)

『「食の職」新宿ベルク』書影

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さとまる

トラベルライター&エディター。
1965年生まれ、東京在住。
出版社勤務ののち独立して、Sawa-Sawaの屋号で旅行メディアの仕事をしています。

旅行はいつどこへ誰と行っても楽しく、弾丸よりも長く行きたい派。とくに東南アジアや沖縄の高温多湿な気候とボーダーレスな雰囲気が好きです。温泉&ビール付き日帰りハイキングもお気に入り。

2019年4月にブログをリニューアルしました。ときどき覗いてみてくださいね。
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