海辺の生と死/島尾ミホ

奄美大島の南にある島
加計呂麻島で生まれ育った島尾ミホが、
母から聞かされた昔の話や
子どもの頃の思い出を綴っている。

奄美大島滞在中に読んでみた。

205816

 

たった80年前、90年前のことなのに
その情景はおとぎ話みたいで、
島の人も旅の人も、現代の私たちとは
違う世界、違う時間を
生きているように感じる。

 

後半は、震洋特攻隊の隊長で
のちに夫となる島尾敏雄への
恋情とその心の動きを軸に、
終戦前夜の出来事が語られる。

 

出撃するはずだった特攻隊と
集団自決を覚悟した島民たちは、
終戦によって生きのびた。

人々が望まない戦争によって
生と死に向き合わざるを得ない、
その状況がどういうことなのか、
私にはなかなか想像できなくて
もどかしくもある。

 

後半の物語は映画化され、
7月下旬から公開予定。
映画のほうも観てみたい。

コメント/トラックバック

トラックバック用URL:

コメントする

管理人にのみ公開されます