ハリネズミの願い/トーン・テレヘン

表紙をひと目見て
ぎゃあぁかわいい! と手にとり、
最初の1ページを読んだら
ますますかわいくて連れ帰った本。

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ひとりぼっちのハリネズミは
どうぶつたちを招待しようと
手紙を書きはじめる。なのに、
「でも、だれも来なくてもだいじょうぶです」
と書き足して手紙を引き出しにしまう。

 

ハリネズミは想像してしまうのだ。

ダチョウが来たら
家のあちこちに頭をつっこまれ、
ラクダはこぶをはずして
ハリネズミのハリに刺して帰り、
ロブスターには鋭いハサミで
ハリを抜かれて涙目になる場面を。

 

いくらなんでもそれは
ネガティブすぎるでしょ!
と思わずツッコミたくなるけれど
ハリネズミは真剣そのもの。

自分のハリの威力に
誇りを持ちながらも、
ハリがどうぶつたちに
怖れられているんじゃないかと
嫌悪感も抱いている。

 

孤独で、人恋しいのに
臆病で、気難しくて、
なかなか一歩が踏み出せない。

どんな人の中にも
ハリネズミはいるなあ。
そう思うと
ハリネズミの妄想が愛おしい。

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